プロジェクションマッピングについて




プロジェクションマッピングについて

プロジェクションマッピングとは、実物<リアル>と映像<バーチャル>をシンクロさせる映像手法で、その両者の融合が生み出す魅力的な世界観はいま世界中で注目を集めています。映像やコンピュータグラフィック等をスクリーンのような平面に単純投映するのではなく、建築や家具などの立体物、または凹凸のある面にプロジェクター等で投映する。その際、映像等の素材にはスクリーンとなる対象と同じ立体情報や表面情報を持たせ、投射の際にぴたりと重なり合うようにします。すると、その映像の動きや変化で、対象物が動いたり、変形したり、または自ら光を放つ様に感じさせる幻想的で、錯視的な映像表現でもあります。

プロジェクションマッピングの「マッピング」→「マップする」とは、投映対象の表層に映像という素材を貼り合わせる、という意味があります。※(他にビデオマッピングや3Dマッピング、ビジュアルマッピング、3Dプロジェクションマッピング等とも呼ばれます)それよって 対象が持つデザインや・凹凸といった情報を利用しながら、映像による光や陰影を与えることで、対象が持つ表面情報がある時はより立体的に、そしてあるときは 全く別の表情を浮かび上がらせ、更には動かないはずのモノが本当に動いているかの様なリアルな立体感、空間感を表現することができるのです。

プロジェクションマッピングが注目を集めているは、単純に珍しい表現という以上に、楽しく夢のある表現という点があります。この表現を奇を衒ったモノ、そしてどこにでもある模倣的な狭い表現手法として捉えるのではなく、創造的で、常に新鮮な表現や感動を生み出すことは、プロジェクションマッピングだけではなく、クリエイティブな意識としてもとても重要なことです。

プロジェクションマッピングに必要な技術

  • 映像制作技術(2D&3D)
  • 演出技術
  • 映像投影とマッピング技術
  • 音楽や空間演出、外部デバイスとの連携
  • イベント運営技術

プロジェクションマッピングに必要な機材やソフト

  • プロジェクター
  • パソコン
  • メディアサーバー

プロジェクションマッピングに必要な環境

  • 暗い環境
  • 人が集まる広さ
  • 夜間に音を流せる周辺環境
  • 特殊な環境下での照明や人との組み合わせ
  • 電力が確保出来る
  • 各地域の条例や法令をクリアしている

プロジェクションマッピングのフィールド

  • アートとして
  • ビジネスとして
  • 観光・地域活性として
  • エンターテイメントとして
  • 教育・福祉として

プロジェクションマッピングの歴史

近年そのインパクトで急速に注目を集め、東京駅で行われた大規模な企画で日本でも市民権を得た「プロジェクションマッピング」という映像表現。最新技術と謳われることもありますが、ベースにある考え方や手法は実は古くから様々な場所で行われていました。プロジェクターが様々なクリエイターの手に渡った時から、それを使った新たな表現を求め、その流れの中で15年以上前から自然発生的に生まれてきました。特に舞台やイベント、ビデオアートやインスタレーションといわれる表現の世界では早くから取り組まれ、メディアアートとしても試行錯誤が行われています。当時「プロジェクションマッピング」という言葉はありませんでしたが、今に置き換えると同じ手法であったものがいくつもあります。

では、今なぜこれほど注目を集めるようになったのか? それは機材や映像技術の発達による所が大きく、特に高輝度のプロジェクターがクリエイターの手に届くようになり、ヨーロッパで建築物への大規模なプロジェクションが試みられ始めると、それらの作品のスケールや完成度から大きなインパクトを与えました。

また、インターネットが普及してきた背景もあり、YOUTUBE等で急速に話題を集め初めます。そして英語での表現の説明から「プロジェクションマッピング」や「ビデオマッピング」または「3Dプロジェクションマッピング」と言った言葉が流れ始めます。

近年の日本でも、各種メディアで数多く紹介されたり、イベントやアミューズメントパーク、季節のイベント等でも使われ親しまれるようになってきました。

プロジェクションマッピング実施の流れ

【相談・依頼、企画・立案】
・趣旨、目的、ワークフローのプランニング
・実施実現についての検証
・予算確認、スポンサリング等の検討

【現場リサーチ】
・投映部、機材設置箇所の確認
・周辺の明かりの調査
・図面等入手
・投映部のマテリアルチェック
・現地の歴史や文化的背景の調査

【見積もり作成】
・映像投映に最適な環境の選定、プロジェクター設置場所の決定
・投影サイズや周辺環境による機材選定
・マルチ投影や映像ブレンディングによる、送出機(ハード、ソフト)の選定
・コンテンツの尺に対して、3D映像と2D映像の分配
・音響規模確認、プランニング
・コンテンツの尺に対しての音楽とSE
・コンテンツ量、スケールによる制作
・現場チームの規模確認

【コンテンツ企画、マッピング計画】
・機材選定、マッピング計画、電源や照明等の環境計画
・現場環境やその歴史的、文化的背景を生かした文脈とコンテンツイメージ作り(絵コンテ)
・現地環境を利用したマッピングプラン、画面レイアウト設計
・イベント全体の演出プランの作成
・音楽イメージプランニング
・法令や条例の確認と調整、行政等とのネゴシエート

【2D/3D映像制作】
・映像解像度の決定
・対象の3Dスキャニング、 図面からのモデリング等
・マッピング用ベースデータの作成(2D及び3D)
・音楽、SEデザイン
・写真とのマッピング検証
・最終出力用に映像データのカスタマイズ(視点調整、カラーコレクション等)
・再生テスト、検証(音声とのマッチング検証)

【実施事前作業、設置・調整作業】
・プレスリリース ・現場周辺への周知、認可調整
・機材の電源容量確保、分電調整作業
・プロジェクター設置、投影面のベーシックな調整
・ワイヤーフレーム等の調整用コンテンツでマッピング(ソフトウェア使用)
・映像送出確認、音声との同期調整
・記録、WEB配信等の準備
・テストラン、クライアント
・プレス向け上映

【実施、実施後】
・運営(観客誘導、BGM、MC、実施までの演出)
・PM実施
・WEB配信
・記録の整理、編集
・インターネット配信
・報告書の作成

金額やコスト、広告効果について

  • 通常<屋外の建築>に対するプロジェクションマッピングは、高輝度なプロジェクターを必要とし、そうした機材の設置や電源などの調整など、ハンドメイドでは難しくなります。
  • また、観客を集められる広い場所の確保や照明や音の問題等、周辺環境との調整が大事になります。
  • 単純な映像制作だけではプロジェクションマッピングは実現出来ないのは勿論で、イベント運営としての捉え方が必要となります。
  • 実際の金額として考える必要がある主なモノは以下になります。
  • 映像コンテンツ用ベース作成費(3Dスキャニング、モデリング、2Dパーツ作成等)
  • 映像コンテンツ制作費
  • 音楽制作費(又は楽曲使用料等)
  • プロジェクター、映像送出機、その他映像機材費
  • 音響、照明機材費
  • 電源工事費(業務用プロジェクターは200Vの大容量電源が必要な事が大半です)
  • 機材運搬・設置費
  • 映像、写真記録、編集費
  • WEB配信設備、配信費用
  • 法令や条例の調整費
  • 広報やホームページの作成
  • こうした事を積み重ねて行くと、最低限300万〜数千万の規模になってきて、超大規模なモノですと1億を越えてくることにもなってきます。この費用感から、プロジェクションマッピング企画の多くは挫折する事が多いのは実情です。しかし実施へのアプローチの仕方や周辺環境を整える事で金額をスリムにすることは出来ます。また狙い所を絞って、的確なコンテンツ制作、オリジナリティや面白さ、完成度の高い物を作ることで、話題性と集客効果を高めることができます。
  • プロジェクションマッピングの特徴として、インターネット上での高い閲覧数を獲得できることもあります。作品としての新しさ、クオリティの高さが上がる程、YoutubeやVimeoといった映像サイトでの閲覧数が高まって行きます。反復して閲覧され、且つ能動的に映像に注視させる事が出来るのは、他の映像コンテンツには無い魅了で、広告として考えた場合、半永久的な持続性の高い広告映像となります。またメディアでの報道やSNSでの広がりが強いのも魅力です。TVCM等を制作する費用で考えると、その効果や話題性からしても決して劣る物ではなく、むしろより強い広告効果をもたらす事も可能なのです。